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甲府ライオンズクラブ
Kofu Lions Club

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 TEL: 055-221-0808
 FAX: 055-221-0707
 E-Mail: info@kofu-lc.jp
 



 
W杯ラグビー日本代表の勇姿に思う。

今(令和1年、9月30日)
W杯ラグビーが日本列島に熱狂的な反響を呼んでいる。

 今日現在でA組の日本代表はロシア、そして優勝候補のアイルランドを見事に下し、勝ち点「9」で首位に立っている。日本ラグビー悲願のベスト8に向けて、ここの至るまでの苦節の時を乗り越えて、そして他に例を見ない猛練習でチームを鍛え上げて、日本代表が猛進し続けているのである。

 そして、このW杯に呼応して、世界中からラグビーを愛する様々な国の人達が日本を訪れ、真剣勝負の一つ一つに大歓声を上げて、また同時に熱くお互いにエールを交換し合っているのだ。

 

 世界で最も人気のあるスポーツと言えば、サッカーなのだと思う。そして、サッカーとラグビーには、そのスピリットの上において大きな違いがある。

それは、ラグビーの゛ノーサイド“の精神だ。

 足技を競う事を競技の基本においているサッカーにおいては、身体同士がぶつかり合う事を目的にはしてはいないし、サッカーのルール上その点についてはむしろ厳しい規定が有る。

 しかし、ラグビーにおいては、対戦国双方の誇りと勝利へのメンタリティを賭けた肉弾戦からゲームが始まるのだ。お互いがぶつかり合うスクラムでは、揉み合い、鬩ぎ合いの中で周辺には身体から発せられる湯気が立ち上る。ギシギシと肉と骨がガチでぶつかり合う音さえ聞こえてこそうな程だ。

 相手ディフェンスの真ん中を狙って、まさに我が身1つで飛び込み、走り込んで行く。それをまた受ける方も、ヒグマのような体型の相手の突進に対して頭からタックルをぶち込んで行くのだ。

 

 熱くなったゲームでは、スクラムの中でパンチが飛び交う事も有るし、激しいタックルの連続で骨が砕けそうになり、あちこちから血を流す事もまま有る。
そして実は、このような男と男の生命とプライドを賭けた激闘なればこその゛ノーサイド“なのである。

 試合が終わった後は、相手の健闘を讃え合う。目茶苦茶激しいタックルを自分に浴びせた相手に握手を求めて、「おまえ、なかなかやるな!」と一言掛ければ、相手もまた「凄いパワーだったな。でも次ぎは止めてやるぞ!」と肩を叩き合い、相手へとエールを返すのだ。



 プロテクター1つない、生身の肉弾戦なればこそ、そこに男と男の闘いの清々しさが残り、お互いに「良くやったぜ!」みたいな゛ノーサイド“の精神が響き合う。

 ここにラグビーの素晴らしさを象徴するスピリットを感じ取る事が出来る。

私達ラグビーを愛する者達の心を掴かんで離さない魅力の1つがそこに有るのだ。

 そして今、驚くべき1つの見解がクローズアップされている。
それは今のラグビー日本代表の有るべき姿が発信する、大きな可能性と、メッセージである。一言でそれを表現するとすれば、「融和と発展」であると言えるかも知れない。


その事について、私見を交えて述べてみたい。


 今回の日本代表は゛ONE TEAM“、つまり゛我々は1体で有る!“と言うフレーズを基調、根幹においてW杯の激闘に立ち向かっている。31人のチームメンバーの内、15人が外国出身の選手が入っている事が、実はリスクにならずに、反転してチームが目指すべき目標への活力となっている点がスゴイ❗️

 彼ら外国人選手は皆、国家である『君が代』を歌える。そして日本文化や風習を理解し、そこに愛着を感じてる選手も何人か居るのだ。

 つまり゛日本と日本人が好きだから、日本代表になった゛彼らは皆んな広言してはばからない。たとえは前回W杯同様、2回続けてのキャプテンを任命されたリーチマイケルは、ラグビー王国ニュージーランド出身である。2013年には日本に帰化している。15歳の時に留学生として来日した。最初の下宿先が寿司屋さんだった事もあり、大の日本食好きになった。日本文化を学びながら青春時代を過ごし、自分は日本で育ててもらったと言う誇りを持ちながら情熱を持ってキャプテンをしているのだ。

 韓国の具選手は、日本文化、そして日本チームのプレースタイルが好きで憧れていたと発言しているし、トンプソンループ選手は得意の大阪弁で「日本はめっちゃ良い国で、ボクは特に大阪が大好きだ❗️」と口ぐせのように言っている。

 サモア、フィジー、ニュージーランド、韓国など、まさに多彩な国から様々な外国人が日本代表の桜のジャージーに袖を通し心血を注いで日本のために激闘に身を投じているのだ。

 この国の在留外国人は現在約270万人で、この数字はすぐに300万人を超えて行く事だろう。普通、スポーツは、ナショナリズムと共に語られるケースが多い。国の代表選手同士の真剣勝負が、その勝敗などの優劣に寄って、他国を貶めてしまう事や、国家の側が自国の忠誠を煽る為に、そのスポーツのテストマッチを利用する事さえ有るのだ。

 しかし、ラグビーのベースになっているスピリットに関して言えば、゛ノーサイド“と言う定義のもと、このようなナショナリズムとは全く違ったスポーツの価値観を発信出来ているのだと思う。

 このような視点に立って今現在の日本代表チームの在り方をジックリと捉え直してみると、これからの日本社会の、1つの進むべき道を示唆していると考える事が出来ると思われるのだ。

 人口減少が留まる見通しのない日本社会において、いずれ300万人を超える外国人との共生が不可欠となる時代を迎えて、私達はどういった価値と指針を持ってこの国の変わり目に対処して行けば良いのか。


 その問題に対しての、1つの有効な答えが日本代表ラグビーチームのその有り様から伺い知る事が出来るのだと思う。

 日本に来て、人と文化と暮らしぶりに触れてもらい、まず日本を好きになってもらう。そこからお互いが深い理解と融和にむかって、小まめな努力を積み重ねて行くと言う道すじにおいて、融和と寛容の゛和“の精神を互いに学び合い、高め合って行くと言う形が提言されてしかるべきなのだと考えたい。

 ラグビーのスピリットから発揚される゛ノーサイド“の精神は、対立し続けているものに対して抑圧を促すものが有り、日本の融和と寛容の精神から醸成された゛和“の発揚には、異なったものを受け入れて尊重し、共生を計って行くと言う、これからの時代への世界平和に向けての有効な方途、方策の゛要“にもなりうるものがあると期待したい。

 そんな希望や期待も含めて、これからの日本代表チームの、W杯ラグビーにおける活躍を、心から応援して行きたいと思っている。


写真撮影・イラスト:三枝L

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