|
|
|
|
「温故知新とウイルス」
~メンバースピーチWEB編~ITPR副委員長 宮川L
温故知新;古き(過去、歴史)をたずね(学ぶ、再度調べる) 新しきを知る(新しい知識・見解を考える、研究する)。孔子の書いた論語にある言葉です。
そして甲府LC今期中込会長のメインテーマ。今まさにこの言葉のとおり我々は真摯にとらえ実行するときです。世界規模で蔓延している「新型コロナウイルス」に対して。新型コロナウイルスの国内の感染者は日々順調に(?)増加してます。欧米のような惨状となりうる感じで。
人類と感染症との戦いはいまにはじまったことではなく、感染症流行による人々の混乱は今も昔も大差がないようです。感染症がどのように発生し収束したのか(温故)を調べました。
●天然痘ウイルス:
15世紀コロンブスの新大陸上陸により、アメリカ大陸で大流行。日本でも江戸時代ころ大流行。50年で世界人口が8千万から1千万人に減少したらしい。人類史上初めて根絶に成功した感染症。
1977年に最後の患者がソマリアで発生して以来感染は認められず、WHOは1980年に天然痘の世界根絶宣言を行っている。近代免疫学の父とも呼ばれるエドワード・ジェンナーが1796年に種痘と呼ばれる天然痘の予防接種を考案し、その普及により徐々に収まっていった。
●ペスト:
ウイルスに感染したネズミなどの動物と、媒介するノミが原因となって引き起こされる感染症で、パンデミック(世界的大流行)となった中世のペストは、クマネズミによってもたらされたものであったという。
14世紀には欧州の人口の三分の一がペストにより命を落としたとも言われており、人々は病を「黒死病」と呼び恐れていた。1894年には北里柴三郎によりペスト菌が発見され、有効な治療法が確立されてはいる。しかし現在でもペストに感染するリスクはあり、2017年にはマダガスカルでの感染流行が確認されている。
●コレラ:
1817年インドのベンガル地方で起こった。コレラ菌に汚染された水が媒介物だった。吐き気や下痢の症状から体内の水分や塩分が失われる。
時代は貿易や移民の拡大、交通手段の発達など近代化へと進む真っ只中。インドを訪れた船乗りや商人によってコレラ菌は世界各地に広まった。一方でこの病気の流行により、パリでは「公衆衛生法」が成立し、欧州各国で下水の整備が為されるなど人々の衛生観念を大きく進歩させた契機となったとも言える。
●インフルエンザウィルス:
1918年のスペイン風邪は2年間世界中で感染が続きました。第一次世界大戦の最中でした。大戦の戦死者が1.5千万人なのに対し世界で4千万人以上が死亡したらしい。最近では、1957年のアジア風邪・1968年の香港風・2009年新型インフルエンザなど。
●エイズ、2002年のSARS、2012年のMERS、結核、マラリアなども感染症による世界的流行の事件であった。
さらに視点を変え、病原体ついても知識として持っておくべきで、「ウィルス・細菌・真菌(カビ)」の違い、特製、防除など学んでおくと参考になると思います。
細胞の小さい順に、ウィルス・細菌・カビ であります。
カビについては薬剤が数多くあり、細菌においても抗生物質・合成抗菌薬があります。しかしウィルスにおいては細胞に寄生しているため治療薬はあまりなく、ウィルスに直接作用するものと免疫機能を調節するものあります。つまりはワクチン接種による予防治療となります。
言われているようにこのワクチン開発が芳しくないようです。更にインフルエンザウィルスは免疫を持ってない形態にすばやく変身し、そのため約30年に一度のペースで誰も免疫をもっていないウイルス形態が発生し大流行が起こるらしい。これまでも完全に駆逐されたウイルスはほとんどないことから、21世紀現在でも人類は常に感染症と隣り合わせで生きていて恐怖にさらされていると言えます。
今回の新型コロナウイルスが「第二次世界大戦以来最大の試練」として認識されるようになったのは、爆発的な感染スピードと世界中でほぼ同時に感染が拡大したことが要因だろう。実態の分からない新型のウイルスであることや、感染拡大のスピードに追いつけずにいることなど、混乱をきたす要素が多いことは事実だ。
しかし、いま一度冷静になり、過去の感染症を振り返れば学べることも多い。医療や科学が発達し、さまざまな予防の術が提示されている現代においては、我々の感染症への「意識」こそが、感染拡大を防ぐために重要な鍵となるだろう。まさに「温故知新」の時であると思います。
私の考える防除法としては、「感染するのを前提として、感染しても耐えれる体力(耐力)を維持しておくことが最善」と思ってます。
皆さん頑張りましょう!
※メンバースピーチWEB編参加L募集 詳しくはITPR委員へ
|
コラムTOP
|
|
|
|